育毛、養毛
スキャルプ・トリートメント を行いましょう
それは、頭皮、特に真皮に向けた処置施術です。
毛髪は普通、2~6年位の寿命で、誕生→成長期→移行期→休止期→脱毛という一定のヘアサイクル(毛周期)を
繰り返しています。 重い全身病、過労やストレス等によって成長期にあるはずなのに急に休止期に入って脱毛が
増える事があります。
日々のヘアケアにおいても不適切な処置をされているとマイナス要因が増えていくだけです。
次の目的と効果の為に施されます。
① 余分で古くなった皮脂、角質や汚れを除去します。
② 血液循環を盛んにし、頭皮の生理機能を高めます。
③ 毛髪の成育を助長します。
④ 頭皮や毛髪に自らが分泌した皮脂を補い、ご自身にとって最強の防御能である皮脂膜を形成させます。
毛母細胞が枯渇しないように 供給源であるバルジ体と呼ばれる幹細胞があります。
脂腺のすぐ下の膨らみの部分で、発毛の源と言われています。
あなたにとって最適のスキャルプ・トリートメントを見つけましょう。
① 純石けん&酸リンスでの洗髪によって頭部を清潔にし、適度なマッサージを行います。
・ 石けん洗髪以外でも「ふのり」や「クレイ」を使用される場合もあります。
② ブラシやコームを使って、頭皮と頭髪を適度に刺激します。
・ 摩擦による静電気が起こる場合は、水分や油分を補います。
③ 蒸しタオルやスチーマーを用いて、頭部に適度な温熱刺激を与えます。
・ 蒸しタオルの上からキャップを重ねると温熱が維持されます。
・ 頭部のツボを刺激し、体内より温めます。
④ スキャルプ・マニピュレーション</B>(頭皮への手技によるマッサージ)を施します。
・ 頭皮も、体の他の部分と同様に、運動させる事が生理上必要な為、このマニピュレーションによって
必要な刺激を加えて、生理上必要な機能を高めます。
・ 軽擦法、強擦法、揉撚法、振動法、叩打法などを行います。
⑤ アロマや漢方を用いたヘア・ローションを養毛剤として、頭皮や毛髪の生理機能を高め、整えます。
・ アロマ ─ シダーウッド、ローズマリー、イランイラン、ラベンダーなど
・ 漢方 ─ ニンジン、センブリ、カシワ、コムギなど
⑥ ツボを刺激します。 頭部のツボも大事ですが、
踵の内くるぶしから膝下辺りにかけてある水泉、大鐘、交信、
筑賓、陰谷の5ヵ所が効果的と言われています。
⑦ 椿油やホホバ油などをベースに、アロマセラピーで使われる精油をアネックスさせたオイルで、ヘッド・マッサージ後、
石けん洗髪行えば、毛孔に残り易い余分な皮脂も取り除き、かつ適度な油分を頭皮と毛髪に万遍なく行き渡せられ
ます。
ダンドラフ・スキャルプ・トリートメント 育毛、養毛の大敵 フケ症
表皮細胞は、真皮から基底細胞回転時間 14日、表皮通過時間 14日、角質層通過時間 14日かけてターンオーバー
を繰り返し、皮膚表面からアカとなって剥け落ちていきます。
ある刺激を受けると ターンオーバーのリズムが早くなって、アカからフケに変わってしまいます。
乾性も脂性のフケも 純石けん洗髪で、殆んどの方が全快するか或いは快方されるようです。
一か月程で、効果をてき面に感じられる方が多く見受けられます。
・ それでも 改善しない場合は、
◎ スキャルプ・トリートメントを行ってみましょう。
〇 硫黄や生姜を含んだヘア・
トニックを試してみましょう。
〇 唐辛子やスパイスなどの辛みの強い刺激物を控えてみましょう。
・ それでも まだまだ改善しない場合は、
粃糠性脱毛症 かも?
男性に多く、乾性のフケが異常に多くなって起こる脱毛症。特に前額から頭頂部にわたって目立つ。
痒みが次第に強くなり、頭皮が赤くなり、角質が盛り上がってきて、その部分を中心に脱毛します。
治れば、発毛しますが前より弱々しい髪になる事があります。
脂漏性皮膚炎 かも?
脂性のフケが多く、痒みが強い。 黄紅色の斑を生じ、落屑が見られる。
頭部に始まり、次第に下方に広がり、顔面や両耳の下、さらに下方に点々とできます。
頭部で悪化すると、皮脂が過剰分泌され、毛周期を乱し、脂漏性脱毛症を引き起こす事になります。
フケ症とは頭皮のターン・オーバーの亢進により、角質が剥がれ落ちている状態で
軽症の脂漏性皮膚炎であり、重症化すると脂漏性皮膚炎であると言われるようになっています。
重症化したフケ症の場合、脂漏性皮膚炎、粃糠性皮膚炎、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎や頭部白癬等の
見極めが必要です。
皮膚常在菌は、皮脂膜を共に形成するために有用な細菌であり、皮膚上で私達と良好な共存共栄関係でありますが
何らかのきっかけで、フケ症の原因となると、近年になってそう言われています。
その一種である マラセチア・フルフル菌(ピチロスポルムというかびの一種、癜風菌)の異常繁殖により、
ターン・オーバーのペースが速まり、角化異常を起こしフケ症になるので、ケコナゾールやミコナゾールという
抗真菌剤が有効であると言われています。
硝酸ミコナゾール配合でマラセチア・フルフルをターゲットとしたフケ防止シャンプーを使用して症状を押さえ込む
ことも大事となるでしょう。
水虫の原因である白癬菌と違って、それらは何処にでも存在するだけに ある意味に於いて厄介と思われます。
また、最近ではアトピー性皮膚炎にも関与が疑われているそうです。
しかし、症状が改善されれば、純石けん洗髪に戻されることをお勧めします。
ここでは、漢方における禁忌を挙げてみます。
生薬とはいえ、毛髪や頭皮に対しては、プラス効果よりもマイナス効果に強く働く場合があるそうです。
漢方では、四つのタイプの体質に大別されるそうですが、下記の生薬はどのタイプの方にも禁忌になると言われている
ので、避けた方が無難でしょう。
・レモン - 石けん洗髪の際、酸リンスとして使用したりしますが、うぶ毛を抜く作用があり、脱毛傾向があると
言われています。 酸リンスとして使用しない方が無難です。
・アロエ - 湿疹等の皮膚障害には効きますが、毛髪の生気を奪うと言われています。
・ニンニク- 皮膚での殺菌作用は強いのですが、毛髪が枯れたり、艶を失ったりすると言われています。
育毛にこれこそ効きそうですが、マイナス効果の方が大きいとは驚きすらあります。
・ブドウ ・スギナ
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