美しい毛髪

   

          五千年前の粘土板にも記述があったといわれる石けん。
         わが国では、洗髪には、糠、米の研ぎ汁、ふのりや小豆の粉等が使われてきて、
         明治時代以降、徐々に石けん洗髪になりました。 

                                                         

           昭和30年代以降、数々のシャンプーが販売されました。
         石けん洗髪(主に固形石鹸)は、「まだ、石けん何かで洗ってるの。ダサい。」といった宣伝によって、
         隅に追いやられていきました。
          今では、ギシギシして絡んだりするなどと悪い印象が先行し、殆ど忘れ去られています。

                          

           巷では、「美しく、健やかな髪」になれるとお題目のように繰り返し宣伝しています。 
          しかし、ダメージ・ヘア用シャンプー&リンス・トリートメントを毎日のように繰り返し使用していても、
         本当に改善しているのでしょうか?
          実際は、一度も改善する事なく、なんとなく半年後に発売された新製品に手を出したり、
          あきらめて他社製品に変えてみたりと、 ジプシーを繰り返しているだけではありませんか?

                          

            
            石けんシャンプー、酸リンス洗髪のおすすめ


     ⅰ) 毛髪はキューティクルが密に重なっているから美しい 

         ケラチンという硬い蛋白質の固まりである毛髪は、
         10~20層ウロコ状に重なった表層のキューティクル(毛表皮)が密にあって、
         毛髪内部が傷まないように保護しています。

          屋根瓦は、一枚でも剥れると職人さんに頼んで補修が必要ですが、
         キューティクルが一層剥れても毛根に近い方から、自然に押し上げていき、
         元に近い状態に勝手に修復されると言われています。
          しかし、修復が追いつかなくなり、密の状態が崩れると 毛髪内部の間充物質も流れ出て、
        修復不能となってしまいます。

          ケラチンという蛋白質が損傷を受けないように日々のヘア・ケア、特に洗髪が肝心です。
         蛋白変性を起こさない純石けん&酸リンス洗髪なら、 あなたにとって最も美しい毛髪の状態を
        維持ができると信じてやみません。


     ⅱ) 皮脂膜が最高のコーティング剤

         毛髪や頭皮にとって、もっとも信頼できるコーティング剤は、 自分自身が分泌した脂や汗で
        形成された皮脂膜です。 

         皮脂膜は、脂肪膜とも言われていて、皮脂と汗が混じり合って形成されます。
        皮脂は、表皮がくぼんでできた毛根を鞘のように包んでいる毛包内に分泌され、
        その一部は毛髪を伝って、毛先に向かって上昇していき、
        残りは毛包壁を伝って皮膚表面に流れ出し、 汗腺(エクリン腺)から分泌された汗と混じり合って、
        毛髪及び頭皮を覆い尽くし、保護します。

        一般のシャンプー、リンスやトリートメント剤等には、シリコンやプラスチックのようなコーティング剤が
       添加されています。
       シャ ンプーでさえ、概ね10~20%は、それらで占められる程となっています。
           洗髪すると、それらのコーティング剤が、毛髪や頭皮を覆った状態となります。
          すると、脂や汗などが、自然に、十分に分泌できなくなる恐れがあります。
          毛穴から分泌された脂が、行き場を失って、角栓のようになってしまう事もあるそうです。

        洗髪後に皮脂膜形成しようと 皮脂や汗が分泌しようとしても、
       先にそれらのコーティング剤が吸着されていると、皮脂が伝って、上昇する事ができなくなってしまいます。
        最も信頼できる皮脂膜で保護しようとしても、すでに、人工的な状態に陥らされている事になってしまうでしょう。 

        仮に夜に洗髪をされて タオルやドライヤーで適度にドライングされた後、
       何も毛髪に付けずに おやすみになり 翌朝になれば、短髪なら勝手に皮脂膜形成され、
       長髪なら朝一番適度にブラッシングされると 毛先の方まで皮脂膜が伸ばされます。
        その後 スタイリング剤を付けても、既に毛髪には皮脂膜が覆っているので
       ある一定以上は損傷などの影響を受けなくて済むと思われます。
        純石けん洗髪なら、皮脂膜形成を阻害せず相応しい環境に保持されると言われています。 


     ⅲ) 皮膚のバリア・ゾーンを越えさせない

        頭皮を含め皮膚は、外界から体内に異物が滲入できないように防御能であるバリアゾーンを形成して
       保護しています。

        皮脂膜に加えて、表皮のいちばん外側の層である角質層は、
       ケラチンという硬い蛋白質が主成分の角質が、重なり層を形成しています。
        これらの細胞は無核となり、細胞としては生命がなくなっています。
       絶えず新しい角質が作り出され、古い角質は垢の一部となって落屑しています。
       温熱や寒冷、又、あらゆる化学物質にも抵抗力が強く、外界の影響から、隔絶して保護しています。

        ところが、シャンプーやリンスによっては、浸透力が強い洗浄・コーティング剤が配合されているので、
       皮膚のバリア・ゾーンを越えて、体内に滲入します。
        生体への影響の場合、化学物質が、口から経口的に生体内へ入るよりも、皮膚を通して経皮的に入る方が、
       体内の滞留時間が長くなり、影響が大きいとも言われています。      
       それらの直接的な有害性を持つともに さらに、酸化防止剤や防腐剤などの助剤をも引き連れて
       体内に滲入する事で、相乗的な有害性も疑われると言われています。

        経皮的に滲入すると、ず、毛根に悪影響を及ぼし、薄毛・脱毛・細毛・白髪・縮毛などを引き起こすといわれ、
       血液や体液に乗って、全身を駆け巡り、肝臓などの内臓に蓄積すると言われています。
       アトピー性皮膚炎、肝臓障害や老化現象の疑いがあると言われています。



     ⅳ) おさまりの良い毛髪

       毛髪が蛋白変性することによって ダメージを受け、乾燥毛、枝毛や細毛などの損傷毛となります。
      さらに毛根に浸透して、損傷を受けると、癖毛、縮毛や猫毛のような扱いにくい髪質に変化させてしまうる事が
      あるそうです。 
       どうしようもない寝癖もその一つで、本来の髪質を、より悪く扱い難くするようです。
      純石けん洗髪を二週間ほど続けると 多くの方が寝癖も段々と治まり易くなり、
      寝癖が起きても 朝一、水だけで容易に治せ、スタイリングしやすくなると言われています。




     ⅴ) 毛髪も革製品も同じ

       ご自身が、既にかなりの損傷毛になっておられる事に気づいておられない方も多いようです。 
      リンスやトリートメント剤の主成分は、毛髪を保護すると一般的に思われているコーティング剤(陽イオン界面活性剤)
      であります。 
      毛髪を構成する蛋白質であるケラチンに吸着・浸透させて、その表面に薄い膜を形成します。

       コーティング剤によって 毛髪に過度の保湿剤や湿潤剤を無理やり閉じ込めたままにしておくと、
      毛髪は、水浸しの状況となってしまいます。 
       毛髪は硬い蛋白質でできていて、牛皮などで作られた革製品と同じ様なものです。 
      それらの手入れには油分を塗り込んで補いますが、水拭きはしても 水に浸して置くと傷んでしまいます。
      毛髪も毎日の洗髪後の水浸しの状態では、キューティクルが破壊、剥離し、毛皮質という内部まで、ボロボロに
      傷んでいくと言われています。    

       健常毛より2~4倍損傷毛に吸着すると言われているので、損傷毛の方がより影響を受けて 
      益々傷み続けてしまうと言われています。
      毎日のように行っておられる良いと思っておられるヘアケアで、保湿剤や湿潤剤を毛髪に捻じ込めば捻じ込むほど、
      すなわち、すればするほど傷んでしまうと言われています。

       また、リンス剤等の主成分は、逆性石けん液という消毒薬としても使用されています。
      リンスなどの濃度は、消毒薬としての使用時より、かなり高濃度が含まれています。 
      その毒性や刺激性には、十分すぎる注意が必要です。




      ⅶ) 頭皮の育毛環境を整えましょう

      毛髪は、毛母でつくられ毛孔から押し出されて「出来上がり」ですが、出来上がった毛髪のケアも大事ですが、
     作り上げる毛母がある頭皮の状態はもっと大事となります。
                                       →詳しくは こちらsub3 をどうぞ
  
      シャンプーやリンスなどの中に洗浄剤や洗浄剤以外の助剤、保湿剤、柔軟剤、香料、着色料、防腐剤、酸化防止剤、
     殺菌剤や紫外線吸収剤などと様々に分類される化学物質の中には、「皮膚にかぶれを起こすおそれのあるもの」が、
     多量に配合されています。
     それらに、頭皮の育毛環境を阻害されないように注意しましょう。

                        

      キューティクルが密にしっかり重なり合って、黒光りするほどの艶で、決して か細くなく、むしろしっかりと太く、
     根元からしっかりした立ち上がり、枝毛のような毛先の痛みもない毛髪が、 美しい髪ではないでしょうか。

      プラスチックのコーティング剤が、あなたの毛髪にただ付着して 光を乱反射しているだけではなく、
     本物の’天使の輪’で輝いて ’ 烏の濡れ羽色 ’とか ’ 緑の黒髪 ’と言われ、 世界からも称賛を受けていた
     「美しい毛髪」を取り戻しましょう。




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